伝えたことが誤解されやすい人は…

「きちんと思ったことを伝えたつもりなのに、なぜか思いが伝わらなかった」

「そういうつもりで言ったのではないのに、誤解されてしまった」

…こうした経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。

だからといって、再度伝えたり、こちらの真意を伝え直すチャンスはそうはないものです。

そこで、「もしかしたら、私の話って誤解されやすい?」と思ったことのある方に、知っておいてもらいたいある法則について書いてみたいと思います。

 

 

メラビアンの法則

メラビアンの法則は、米国の心理学者、アルバート・メラビアン博士が1971年に提唱した概念です。

これは、人がコミュニケーションをとる際に、(1)話された内容 (2)声の調子(3)顔の表情の3つの中で、どこかに「矛盾」があった場合に、それを聞いている人は、(1)話された内容7% (2)声の調子38% (3)顔の表情55% の割合で信用する、というものです。

このようなシチュエーションを想像してみてください。

あなたがある部下に食事をごちそうし、仕事の悩みや相談を聞き、翌日その部下があなたのところにお礼を言いに来た、とします。

その時部下が…

(1)「昨日はごちそうさまでした。本当にありがとうございました」 と話した。

(2)声は非常に小さく覇気がなかった。

(3)表情は固く、険しかった。

というような場合。

お礼を言っているにも関わらず、声と表情はそれにそぐわない。

その時あなたはどう感じるでしょうか。

おそらく、お礼を言われはしたものの、「声も普段より小さいし、表情もさえなかったな…何か悪いことを言っただろうか?」と感じるでしょう。

実はこのシチュエーションには「メラビアンの法則」が当てはまるのです。

だから、こういう状態で部下からお礼を言われたとしても、「嬉しい!また誘おう」と思う人は少ないでしょう。

食事をごちそうになった部下は、そんなつもりはなかったにしても、上司からするとお礼の気持ちがきちんと伝わってこないという誤解されやすいシチュエーションだったのです。

 

 

話したことが誤解されやすい人

先ほどのシチュエーションでは、上司の立場になって想像してもらいました。

しかし、今度は部下の立場になってみましょう。

「食事をごちそうになって、翌朝直接お礼も言った。

しかし、その後上司はそっけないし、食事にも誘われない。

しっかり伝えたはずなのに、やはり俺は人から誤解されやすいタイプだ…」

と悶々とする気持ちもわかります。

しかし、メラビアンの法則によれば、人は話の内容、声のトーン、表情の中で矛盾を感じたときに、声のトーンと表情のほうを93%も信じてしまうのです。

だから、人間関係で無駄な摩擦をさけるには、話の内容よりも、『声の調子』や『表情』に注意を払う必要があるんですね。

 

 

自分を客観視してグレードアップしていく

「人から誤解されやすい」と気づいている方の中に、「俺はちゃんと声の調子も、表情にも気をつけている!」とおっしゃる方がいます。
しかし多くの人は、自分が思っている以上に声に抑揚がなかったり、笑顔を意識しているつもりでも無表情に近かったりします。
日本人は特にそういう傾向がありますね。
実際私も、以前「笑顔で~!!」と言われて撮った写真が、前歯をほんの少~し出してるだけの表情だったことがありました。
自分としてはもう過去最高の笑顔!な勢いだったにも関わらず、です。
私と同じような傾向のあるかたは、少し大げさなくらいにしてちょうどいいのかもしれません。
しかし本当に大げさになってしまうのもどうかと思いますので、自撮り(写真、動画)をしてみるのもおすすめですよ。

 

まとめ

このメラビアンの法則を知ったとき、私も「ああ、だから誤解されやすかったのか」と気づいたのです。
できればもっと早く知りたかった(笑)
それからは、顔の筋トレをするようになり、意識して声にも「表情」をつけるようになりました。
さらに、自己紹介を1分でするという練習を自分に課して、動画をとって修正していきました。
おかげで、誤解されていると感じることは、以前よりずーっと少なくなりました。

なんだか人に誤解されやすいんだよな…という方は、声の抑揚、顔の表情をぜひ意識してみてください!

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